公演案内

公演詳細|Guide of the performance

能からみた日本の宗教 Vol.6「百万」

能は、寺社文化圏や唱導と関わりつつ、多くの作品を生み出してきました。 室町時代、足利将軍家にも深く浸透し、武家層の中に宗教文化として深く享受された能。 宗教学者釈徹宗先生と共に、能と宗教との関わりについて考えます。


開場は開演の30分前。 【プログラム】 解説 釈徹宗 能「百万」 山本章弘 ほか アフタートーク 山本章弘 × 釈徹宗 【能「百万」出演者】 シテ(狂女百万) 山本章弘 子方(百万ノ子)古田歩睦 ワキ(里人) 福王知登 ワキツレ(従者) 喜多雅人 アイ(釈迦堂門前ノ者) 茂山千之丞 笛  斉藤敦 小鼓 古田知英 大鼓 谷口正壽 太鼓 井上敬介 後見 吉井基晴 地謡 杉浦豊彦    井戸良祐       山田薫    笠田祐樹 【あらすじ】 大和国(現在の奈良県)吉野の男(ワキ)は奈良の西大寺あたりで拾った孤児の少年(子方)を連れて、山城国(現在の京都府)嵯峨の清凉寺で行われる大念仏にお参りに行く。 二人が清凉寺に着くと、門前の者(アイ)が、面白く念仏の音頭を取るものがいると言って、狂女・百萬(シテ)を呼び寄せる。 百萬は、念仏の音頭を取って見せると、夫と死別した上、我が子と生き別れたことなどを語りながら様々に舞い狂い、仏前に手を合わせ、我が子に会わせてこの狂気を晴らしてほしいと祈る。 その姿を見た少年は、この狂女こそ我が母であると男に告げ、男は百萬に故郷や狂乱する理由を問いかける。 百萬は奈良の都の者で、ただ一人の子どもに生き別れ物狂いとなったのだと答え、さらに法楽の舞を舞って子どもを尋ね歩いた様子を見せる。 男は舞い終えた百萬に少年を引き合わせてやると、百萬はこれも仏の力のおかげと再会を喜び、親子連れだって故郷へと帰っていくのであった。

2023年10月07日(土):


公園のチラシ公園のチラシ

日時
料金 一般前売:4,500円 一般当日:5,000円 ※未就学児の入場はご遠慮ください。
主催 山本能楽堂
06-6943-9454