釈徹宗×山本章弘 能からみた日本の宗教vol.2 「三輪」
能は、寺社文化圏や唱導と関わりつつ、多くの作品を生み出してきました。
室町時代、足利将軍家にも深く浸透し、武家層の中に宗教文化として深く享受された能。
宗教学者釈徹宗先生と共に、能と宗教との関わりについて考えます。
前シテ(里女)山本章弘
後シテ(三輪明神) 〃
ワキ(玄賓僧都) 安田登
アイ(里の男)山下守之
笛 斉藤敦
小 鼓 林大和
大 鼓 守家由訓
太鼓 井上敬介
後 見 梅若猶義 梅若基徳
地 謡 杉浦豊彦 井戸良祐 河村浩太郎 山本麗晃
あらすじ
大和国(奈良県)三輪山の麓に庵室をかまえている玄賓(げんぴん)という僧のもとへ、毎日樒(しきみ)と閼伽(あか)の水を持ってくる女がいました。
今日も、この淋しい庵を訪れた女は、罪を助けてほしいと玄賓にたのみます。
そして、秋の夜寒になって来たので、衣を一枚いただきたいといいます。僧は衣を与え、女の住家を尋ねると、三輪の麗に住んでいる、杉立てる門を目印においでください、といい残し、姿を消します。
<中入>
三輪明神にお参りした里の男が、御神木の杉に玄賓の衣が掛かっているのを見つけ、玄賓に知らせます。
男の知らせを受けた玄賓が、杉の立っているところにくると、いわれた通り、自分の衣が掛かっており、その裾に一首の歌が縫い付けてあるのを見つけます。
その時、杉の木陰から御声がして、女姿の三輪明神が現れ、神も衆生を救うために迷い、人と同じような苦しみを持つので、罪を救ってほしいと頼みます。
そして、三輪の里に残る、神と人との夫婦の昔語を語り、天紹大神の岩戸隠れの神話を語り、神楽を奏し、やがて夜明けを迎えると、玄賓は、夢から覚め、神は消えていきました。
2022年08月21日(日):
日時 |
2022年08月21日(日): 釈徹宗×山本章弘 能からみた日本の宗教vol.2 「三輪」 |
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料金 | 一般前売 3,500円 一般当日 4,000円 ※未就学児の入場はご遠慮ください。 |
主催 |
山本能楽堂 06-6943-9454 |
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